ケーブルの太さは、断面積(平方ミリメートル=square mm、通称「sq」)で示す方法と、AWG規格(American Wire Gauge規格)で示す方法があります。一般には広くAWG表示が使われていますが、エーモンさんの自動車用ケーブルではsq表示が多いですね。
電子工作では小電流しか流さない場合が多いので、28-32AWGあたりの細い線が多く使われると思います。しかし細すぎると線が切れやすくなりますし、被覆を剥くのがやりにくかったりするので、私は28AWG(0.08sq)のものを使うことが多いです。ちょっと太いかもしれないけど安心なのが好みです。
中くらいの電流を扱う場合、日本の家庭用コンセントは最大15Aまでのものが多いため、パワーコードは14-16AWGのものが多いと思います。私は10Aまではエーモンさんのダブルコード18AWG(0.75sq)を愛用しており、被覆も伝統的な赤黒でわかりやすいので、常にたくさんのストックを用意して何にでも使っています。ビバAEMON!
電動ラジコンなどでさらなる大電流を流す場合は、12AWGや10AWGといった、まるで「うどん」のように太いコードを用いることになります。この太さだと重量が増えますし、太すぎてコネクタに収まらなかったりするので、無駄に太くしないように私は気を付けています。
AWGとSQの対応および許容電流は、以下のようになっています。
AWG表示 | sq 表示 | 許容電流 【単線の場合】 | 許容電流 【ヨリ線の場合】 (本数によるので参考値) |
8 AWG | 8 sq | 73 A | 46 A |
10 AWG | 5.5 sq | 55 A | 33 A |
12 AWG | 3 sq | 41 A | 23 A |
14 AWG | 2 sq | 32 A | 17A |
16 AWG | 1.25 sq | 22 A | 13 A |
18 AWG | 0.75 sq | 16 A | 10 A |
20 AWG | 0.5 sq | 11 A | 7.5 A |
22 AWG | 0.3 sq | 7 A | 5 A |
24 AWG | 0.2 sq | 3.5 A | – |
26 AWG | 0.13 sq | 2.2 A | – |
28 AWG | 0.08 sq | 1.4 A | – |
30 AWG | 0.05 sq | 0.86 A | – |
32 AWG | 0.03 sq | 0.53 A | – |